西側諸国きっての肥満国ニュージーランド
どこへ行くにも車を使用し、日常的にジャンクフードを食べるニュージーランド人。フィリップジェイムス教授は、そんなニュージーランドの生活環境は肥満になることを促進しているという研究結果を発表した。
調査によると、ニュージーランド人の成人の約25%が太り過ぎで、これは1890年のデータから150%の増にもなり、西側諸国では最高の伸び率のひとつでもあるという。
教授によると、ニュージーランド人はありとあらゆる場面でジャンクフードを口にする機会が極めて多く、また車に頼りきった生活をしており、ヘルシー志向に傾いている世界の流行と逆行しているという。
また、大人より低いとはいえ、子供の肥満率も上昇傾向にあり、特にマオリ、パシフィックアイランダー、および貧困層の肥満傾向は深刻だ。
政府は、肥満傾向に陥るのは個人の責任だとの見解を示しているが、この状況を改善するためには、国を挙げての政策が必要だと教授は述べている。加えて、国民党が学校内でのジャンクフード販売規制を取りやめたことに驚きを隠せない。
国を挙げてのダイエット政策
国の肥満解消対策として、教授は以下のことを提案している。
・公共施設でのジャンクフード販売禁止
・果物、野菜などの減税、糖分、塩分、脂肪分の多い食品に対する増税
・食品に不健康度合いの表示
・子供をそそる食品宣伝の廃止
・学校における食事量と運動エネルギーの調整
食事に気をつけ、歩く習慣を持つなどして肥満を抑えることが、結果的に成人病の予防になって国の医療負担を軽減し、排ガスを抑える環境をよくすることにもつながるだろう。
編集部 青空ひなた
Fat is normal in NZ - expert (NZヘラルド)
http://www.nzherald.co.nz/health/news/article.cfm?c_id=204&objectid=10640816