ビール腹は実はビールと関係ない?
滋賀医科大の上島弘嗣・特任教授らが発表した調査結果によると、中高年に多く見られる「ビール腹」は飲んだビールの量と関係がないことがわかりました。この調査結果は、10月13日に名古屋市で行われた「アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会」で発表されました。
運動不足と過食という現実
2005年から08年にかけて行われたこの調査では、滋賀県草津市に住む40~70歳代の男性1095人を対象として飲酒量とウエストを調べました。毎日接種するアルコールのうち、ビールが3割を超えるビール党のウエストと、飲酒をしない、またはビールをあまり飲まない人とのウエストを比べた結果、その違いはわずか0.2センチにすぎませんでした。前者の平均ウエストサイズは85.3センチ、後者の平均ウエストサイズは85.5センチです。
年代別ごと、飲酒量ごとにそれぞれウエストサイズを比較しても、その差は0.3センチ~1.8センチの間に収まった、という結果がこの調査では出ています。調査グループでは、中高年層に特有の「ビール腹」の原因は、過食・運動不足であるとしています。
新陳代謝が下降していく中高年層には、やはり適度な運動と控えめな食事が必要なんですね。

「アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会」公式サイト
http://www.secretariat.ne.jp/jmsas46/